小学校1年生の算数文章題の前段階や練習として使える「足す引くクイズ」

小学校1年生の算数文章題の前段階や練習として使える「足す引くクイズ」

課題

算数の文章問題では、文章のなかの言葉をとらえて、足し算か引き算かを判断しなければならない。

その前段階として、どの言葉が足す/引くを表すのか、それは足すなのか引くなのかについて、言葉単位で認識できるようにすることで、文章題に取り組む基礎作りをする。

教材・支援ツール

構成

  • 言葉カード(写真左)
  • 足す札(写真右、子どもの人数分)
  • 引く札(写真右、子どもの人数分)

制作に使った素材と道具

  • 厚紙
  • 割りばし
  • 油性ペン
  • ハサミ
  • かどまるくん
  • ラミネーター

使い方と手順

言葉カードはシャッフルしておく。

子どもたちに、足す札、引く札を1枚ずつ配る。

ルールの説明:

「これから先生がカードを出すから、よく見て、足すか引くか、札を上げてね。」

(言いながら「足す」というときに「足す札」、「引く」というときに「引く札」を上げて見せる。)

「じゃぁ、今からカードを出します。よく見ててね。」

「○○」(出した言葉カードを読み上げる。)

「足す引くどっち?」

皆、正解を出せたら、

「そうだね!」「正解!」など、短い言葉で正解を伝える。

正解じゃない札の子がいたら「そうかな~?」と言って正しい方に変えるのを待って、

「そうだね、○○は足す[引く]だね。」

「次の問題にいくよ。よく見ててね。」というところから、先ほどと同じ手順で進める。

言葉カードをめくりながら、出題→回答→正解の流れを繰り返し、皆の集中力が落ちない程度の枚数で終わりにする。

ねらい

  • 1単語だけが提示されるので、考えやすい。
  • クイズ形式のため、楽しく取り組める。

効果

  • やまぐち発達臨床支援センターの小集団指導「キッズ」の1年生クラスで、ここ数年、毎年取り組んでいる定番のプログラム。皆、楽しそうに取り組んでくれるので、こちらまで楽しい気持ちに。
  • 言葉によっては、足すか引くかとらえにくいものもあるが、言葉だけにフォーカスするので、繰り返し取り組むことで次第に正解が定着してくる。
  • ある子が算数の文章題に取り組むときに「これキッズでやったよ!」って言って解いてくれたと、個別指導担当の先生から嬉しい報告も♪

制作

フクイユウ

原案

川間弘子先生