課題
できごと
小集団クラスで、子どもたちがかわるがわる先生役をつとめながら「同じ数ずつ」の実践課題に取り組んでいるとき、
1人の子どもが先生役のタイミングで、すごい速さでどんどん進めた。
課題設定
先生役をつとめる場面では(自分がすぐに解けるからささっと進めるのではなく)、生徒役のペースを見ながら進めることが大切なので、
生徒役の子どもたちのペースに合わせて進めること、を課題として設定。
教材・支援ツール
構成
- 「じぶんのペース」「みんなのペース」のカード(写真)
制作に使った素材と道具
- 厚紙
- 油性ペン
- ペーパーカッター
使い方と手順
「『同じ数ずつ』をみんなでやるとき、人それぞれ進める速さが違うよね?」
カードを提示しながら、「『自分のペース』と『みんなのペース』があります。」
「先生役の人は、どっちのペースで進めたらいいと思う?」
「そうだね、みんなのペースで進めるのがいいよね。」
「じゃぁ、このルールで『同じ数ずつ』をやろうね。」
みんなのペースでできたらホメる。
みんなのペースを忘れていたら「みんなのペース」カードを見せてアピール。気がついて、みんなのペースにできたらホメる。
注意点
子どもたちには、それぞれ自分のペースで伸び伸びと学習してほしい。
なので、この方法は、本当にまわりを気遣う必要がある場面でのみ使う。
通常の学習課題等では、それぞれ自分のペースで取り組んでもらい、早く課題が終わった子どもには、お絵かきなど好きなことをして待ってもらう。
ねらい
- 言い聞かせるような形での声かけが必要なくなるため、子どもの自信を傷つけることなく課題へのアプローチができる。
- 視覚的なので伝わりやすい。
効果
- 人それぞれペースが違うことを意識できた。
- まわりのペースで進めることができるようになった。忘れているときは、カードを見せることでハッと気がつくことができた。
考案・制作
フクイユウ
原案・参考
なし