新山口駅近くの「就労移行支援事業所 ディーキャリア 新山口オフィス」にて開催された「共生社会実現に向けたセミナー」を受講してきました。
スタッフさんからお声がけいただき、「障害者雇用の拡大、企業法定雇用率向上を目的に、先端技術を駆使して共生社会を目指した社会実装の最前線を走り続ける(※)」徳山高専の先生のお話が聞けるということで、ぜひ勉強したいなと。(※「」はセミナーチラシより。)
会場の様子
ディーキャリア新山口オフィスでの開催。講壇に対して縦に長机が並び、講師に向かって正面ではなく、横向きに座るように座席が並んでいました。
正面向きだと前の方の座席に座る勇気がない私ですが、この並びではなぜか最前列の講師の真ん前に近いところに着席。
(なにか心理的なしかけだったのでしょうか。あとで、私じゃなくもっとセミナー対象ど真ん中の方にここに座ってもらった方がよかったな…失敗した…と思いましたが、もう皆さん着席していらしたので移動せずでした。)
就労移行支援の実践の場としての役割も
最初に素晴らしいと思ったのが、ディーキャリアの利用者さんの就労移行のための実践の場にもなっているんだな、ということ。
受付にお2人いらしたのですが、お1人が初々しくご案内してくださって、お隣のスタッフさんが優しくフォローされていました。
また、着席したら冷たいお茶を出してくださったのですが、お茶を出してくださった方のそばにスタッフさんが一緒にいて、タイミング等を細かく教えておられる様子でした。
知らない人に説明したりお茶を出したりって緊張するよねぇと心のなかで共感しながら、利用者さんの一生懸命な姿にあったかい気持ちになりました。
講座の内容メモ
講師は、徳山工業高等専門学校の三浦靖一郎先生。
共生社会へ向けた考え方のヒントがたっぷりの講座でした。以下、私がメモをとったポイントをご紹介します。
☑ SDGsはピックアップするのではなく、全体の最適化を考える。
☑ SDGsを達成した先に、共生社会がある。
☑ 違いは良し悪しではなく、それぞれの基準の違い。
☑ まず自分を知ることが大切。知ることで伝えられる。相手を認めることにもつながる。
☑ 障がいの定義の変化。個人の中にある → 環境にある。
☑ 生活に支障がある…障がい / 生活に支障がない…個性・特徴
☑ 特別支援・合理的配慮の考え方を、一般社会でも活用しよう。
☑ なにかあったとき、いきなり叱ったりしない。まず理由・背景を聞く。「どうしたの?」
☑ 叱ってだめにするよりも、どうフォローしていくか考えよう。人前での注意はNG。怒らず心配する。叱らず教える。
☑ テクノロジーを活用する。将棋ソフトを開発した山本一成さん。陸上競技における義足。
☑ ソニー太陽の福利厚生・健康管理法 … 保健室がトレーニング室のように。
☑ 運動のすすめ … 30~40分の有酸素運動が脳の働きを活性化する。『運動脳』2022年。
☑ コラボで組織改善 / 多様な人財 / 皆が働きやすい環境作り
☑ 1人の天才より多様な人材で作るチームの方が強く、持続性もある。
☑ 課題解決のためのヒントは専門分野とは無関係のところにあったりする。(がんの放射線治療の話)
☑ 支援技術トレーニング塾 ATTA
講座の感想
この考え方を広めていきたいな…と感じた講座でした。
私は、私自身が「変わった子」だったので、人と違うことは小さい頃から当たり前だったし、だからこそ違いを尊重することを自然と身につけながら大人になりましたが、
そうでない人にとっては、違いを尊重するってどういうことなのかピンとこなかったり、ハードルを感じたりすることなのだろうと思います。
だからこそ、その大切さや効果を投げかけていかないといけないのだなと。
会場には、個を大切にしながら社会をより良くしていきたいという想いのある人たちが集まっていて、そんな方たちとのつながりができたこともとてもありがたく。
個人的には、三浦先生がこれまで関わってきた学生たちについて、それぞれの得意を生かしてどんなことにどんな風に取り組んで、どんな製作ができたかなどについての事例も色々聞いてみたいなぁと思いました。
主催者概要
名称 | 就労移行支援事業所 ディーキャリア 新山口オフィス |
住所 | 〒754-0021 山口県山口市小郡黄金町10-3 第3正興ビル2階 |
電話 | 083-973-1850 |
Web | https://dd-career.com/office_data/shin-yamaguchi/ |