やまぐち発達臨床支援センター茶話会「発達検査について知ろう」受講&復習メモ

やまぐち発達臨床支援センター茶話会「発達検査について知ろう」受講&復習メモ

講座概要

名称茶話会「発達検査について知ろう」
主催やまぐち発達臨床支援センター
場所やまぐち発達臨床支援センター 1階
日時2023年7月13日(木)10:00~12:00
講師早川絢子先生(臨床心理士、当センター検査担当、指導員)
URLhttps://yhattatsu.or.jp/members-tea/entry-538.html

受講&復習メモ

検査について

☑ 検査の目的 … 持っている力を存分に発揮するために、得意な力を見つけ、その後のかかわりや、学習の方法を模索すること。

☑ 子どもたちにとって検査とは … 慣れない空間で、本人の発達段階に合わない課題にも取り組まなければならない過酷なもの。エネルギーを大きく消耗すること、失敗経験ともなりうることから、慎重に行う必要がある。

☑ 検査には、様々なものがある。以下、やまぐち発達臨床支援センターにある検査の一部。

  • LCスケール(言語・コミュニケーション発達スケール、言語理解)
  • 国リハ式S-S法(言語理解)
  • K-ABC II(同時処理か継次処理か)
  • WAVES『見る力』を育てるビジョン・アセスメント(視覚認知)
  • 包括的領域別読み能力検査 CARD(視覚認知)
  • 新版K式発達検査2001(IQ)
  • 田中ビネー知能検査(IQ、療育手帳の判定基準となる検査…今は「鈴木ビネー」)
  • WISC-IV(ウィスク、IQ、学校に提出される主流の検査、発達検査)

☑ 検査結果の意味することがわからなかったら、受検した機関にしっかり聞きましょう。

WISC-IVについて

☑ IQ(全指標・項目の平均)は一般的な水準であっても、困っている子どもはたくさんいる。指標・項目の差が大きいところを特徴として捉え、配慮につなげていくことができる。

☑ WISC-IVの指標

  • 言語理解指標(言葉を中心とした理解力・知識など、聴覚入力)
  • 知覚推理指標(視覚情報による状況の把握・理解の力、視覚入力)
  • ワーキングメモリー指標(聴覚情報による記憶や注意力・集中力など、聴覚入力)
  • 処理速度指標(作業スピードや正確さ・処理能力など、視覚入力)

感想

今回の茶話会に参加したかったのは、早川先生のお話を聞くのが好きなのと、検査についてある程度知っておくことは保護者さんから質問があったりしたときに必要だなと思ったから。

実際に受講してみて、早川先生の検査への見方、かかわり方はとても勉強になったし、

検査の指標や項目を色々見れたこともとても良かった。

検査はそれぞれ、能力を分解して指標や項目にわけているので、そんな風に分解して見る方法があるんだなというのは、子どもを見るときの自分の目の解像度を上げることにつながるように思う。

資料では、WISC-IVを題材にして、各指標を比較して、この指標がこの指標と比べて高い場合、こんな特徴があってこんな支援をすると効果的、というのを詳しくまとめてくれていた部分が特に興味深く。

検査結果を見せてもらう機会がないとしても、自分と違うタイプの子どもがどんなところに困って、どんな支援を必要としているのかについて想像するヒントになるので、想定できるパターンが増えて、支援にも生かせそう。

主催者概要

名称認定NPO法人やまぐち発達臨床支援センター
住所〒747-0066 山口県防府市自由ヶ丘1-5-7
電話0835-25-8808
メールhttps://yhattatsu.or.jp/contact/
サイトhttps://yhattatsu.or.jp/