生き生きと責任と。チーム作りの大切さを学んだ、済生会山口総合病院「プラスワン」見学レポート

生き生きと責任と。チーム作りの大切さを学んだ、済生会山口総合病院「プラスワン」見学レポート

山口県済生会山口総合病院内にある、障がいがあるスタッフのチーム「プラスワン」を見学させていただきました。

済生会山口総合病院「プラスワン」とは?

済生会山口総合病院について

済生会(さいせいかい)山口総合病院は、山口市中央公園と山口情報芸術センターYCAMのお向かいにある、総合病院です。

障がいがあるスタッフのチーム「プラスワン」について

プラスワンは、済生会山口総合病院の障がい者スタッフチームの名称。

同病院で部門ごとに雇用されていた障がいがあるスタッフを束ねるチームとして、2016年に発足しました。

プラスワンとして、郵便作業、印刷、除菌・清掃など、院内各部署からの依頼をうけ、様々な業務を担当しています。

プラスワンというチーム名は、「障害を持ったみんなが働く部屋や1人ひとりは、業務や誰かのプラスアルファになるのではなく、組織の歯車としてのプラスワンでありたい」という願いを込めてつけられたそう。

プラスワンのスタッフさんたちが生き生きと業務に取り組む姿を見ると、この歯車という言葉には、いいチーム作りをすることでより大きな力を発揮するように…という意味が込められているのだろうな、と感じられます。

プラスワンの業務風景

プラスワンの室内には、月の業務スケジュール、当日の個人の担当業務、各業務の細かい作業マニュアルなどが配置されています。

朝、スタッフさんたちはこの部屋に集合。

朝礼では、それぞれの今日の業務予定を確認し、お互いに身だしなみチェックをし、あいさつの練習をして1日がスタートします。

朝礼後、スタッフさんたちはそれぞれ担当業務へ。

病院という人の命を預かる現場で、スタッフさんたちは責任をもって業務を担当し、指導員さんたちは何重にも業務の確認をされているということでした。

今後の展望 ~ Nade4ko Salon(なでしこサロン)構想

済生会山口総合病院では、プラスワンを主体とし、職員さんへ癒し・なごみや成長の機会を提供する「なでしこサロン構想」が準備中です。

お昼休みを活用して、ゆったりくつろげる空間の提供、趣味や活動の共有、外部講師を招いてのミニ講座などなど。全職員さんが対象で、もちろん自由参加です。(※まだ構想段階です。)

Nade4ko Salon(なでしこサロン)構想には、「すべての職員がしあわせであるために」という想いが込められています。

まとめ

プラスワンの立ち上げをされた職員さんから、発足時からの試行錯誤の歴史を聞かせていただきました。

病院という命を預かる現場で、障がいがある人たちにどのように生き生きと働いてもらうか、その想いの強さ、工夫と実践の積み重ねが本当にすばらしく、こんな職場がもっともっと広がるといいなと思いました。

見学のご案内

済生会山口総合病院「プラスワン」では、見学を受け付けています。事前の予約が必要です。

見学の予約方法

済生会山口総合病院
083-901-6111(代表)

担当: 橋本さん

お電話で「プラスワンの見学を希望しています」とお伝えし、担当の橋本さんと日程等調整する流れとなります。