この本を読んだ人

発達とスタッフA
読書が好きな30代です。現在は本に関わる仕事に携わっています。
小説、歴史、科学、ビジネスまで、毎日幅広いジャンルの本や情報に触れています。日々仕事をしながら、自然と自分の知識や視野が広がっていくのを実感できるため、学ぶことが好きな私にとって最高の環境です。
「ウェブマガジン発達と」には、2024年からSNS担当として携わっています。
この本を読むきっかけ
仕事でフクイさんとご一緒していくなかで、「発達障がい」という言葉をテレビでも本でも意識するようになり、目に入るようになりました。
でも、ふと考えたときに、「私は発達障がいという『名前』を知っているだけで、本当の意味で理解できているだろうか?」と思いました。
ちゃんと知りたいと思い、手に取ったのがこの『最強にわかる発達障害』という本でした。
どんな本?
この本は、発達障がいの基本的な特性や、当事者の方が日常や仕事でどんなことを苦手としているのかを、科学的な視点からわかりやすくまとめた入門書です。
監修の山末英典さんは、浜松医科大学の精神医学講座教授として発達障がい研究に取り組んできた精神科医です。特に、自閉スペクトラム症の脳画像研究や治療薬開発を専門とされています。
本書では、自閉症スペクトラム障害(ASD)、注意欠陥多動性障害(ADHD)、学習障害(LD)の3つの発達障がいを中心に解説しています。図やイラストが多く、脳の働きや特性の違いが視覚的に理解しやすい構成です。
本書にある、
「脳のかたよりが、発達障害の人の特性をつくっている」
という言葉の通り、その脳のかたよりがどういったものか、それによってそれぞれどういった症状が出るのかを教えてくれます(山末, 2024, p.20)。
感想
本書の中で、「自分のもつ特性がどのようなものかを、よく知ることが重要」であり、同時に「特性を、本人やまわりの人が理解できていないと、失敗や衝突が生まれ」てしまうと書かれていました(山末, 2024, p.74-76)。
これまでは「発達障がい」という言葉だけでどこかひと括りにして、分かった気になっていたかもしれません。でもこの本を読んだことで、何かあったときに「もしかしたら、これには理由があるのかな?」と、一歩立ち止まって考えられるきっかけをもらえた気がします。
だからこそ、個人的に一番参考になったのが「第5章:発達障害の人の対応法」でした。
ここには、当事者の方に無理をさせないための工夫だけでなく、周囲の人も負担なく関われる工夫が具体的に紹介されています。綺麗事だけではなく、実際の生活や仕事に落とし込みやすいのがとてもありがたいと感じました。
全体を通して伝わってくるのは、「正しく知ろう」というメッセージだと思いました。
発達障がいの当事者やご家族、仕事で関わる人はもちろんですが、身近な誰かをもっと理解したい、お互いに心地いい関係を築きたいと思うすべての人におすすめできる内容です。
本の概要
書誌
書名: ニュートン超図解新書 最強にわかる発達障害
監修: 山末英典
出版社: ニュートンプレス
発行年: 2024年10月
目次
第1章 発達障害とは、何だろうか
第2章 自閉症スペクトラム障害(ASD)
第3章 注意欠陥多動性障害(ADHD)
第4章 学習障害(LD)
第5章 発達障害の人の対応法

