おしゃべりが上手で、頭のなかに豊かな世界を持っている子どもが、作文や日記への取り組みには抵抗感を示す。
その子は、通常級に通い、漢字も学年相応にしっかり書けて、板書など、見て書くことにも支障がないが、まっさらな紙に文を書こうとすると、ひらがなを思い出すのに時間がかかったりする場合がある。
ということがあり、
その子の頭の中の豊かな世界を、不自由なく外にも表現できるようにするには、タイピングを覚えるのがよさそうと思ったので、
タイピング練習サイトを調べて、あちこち使ってみました。
発達特性を考えると、シビアな点数が出るところはNG、また、広告が表示されるところは避けたいので(気が散る要素があると難しい…もちろんサイトとして収益が必要な事情はわかりすぎるのだけど…本サイトも広告で収益化の予定だけども)、
無料で理想のサービスはないかもしれない…と思いながら、あちこち試していたら、ありました!
サイト名は「プレイグラム タイピング」。
今見てみると、使っていた頃からトップページの構成等が変わっているようでしたが、「3つの学習モード」までスクロールして「基礎練習」の「このモードをはじめてみる」のボタンから、以前と同じようにタイピング練習できました。
キーの位置もわかりやすく表示されるので、ローマ字を教わる前の子どもも練習できます。
実際、指導に取り入れた際には、すごく楽しそうに取り組んでもらえました。
最初に取り入れた段階では、まだローマ字を習っていなかったこともあり、頭の中のあれこれをタイピングで打ち出すにはまだ長い道のりになるのですが、
まずは、楽しく練習に取り組めたことが素晴らしく、とてもいいサイトなので、ご紹介したく。
その後、この子の作文に関しては、音声入力にも取り組んだりして、そうこうしている間に、学校でローマ字を習ってきたので、最近は、普通に文を打ち込む練習をしています。
(音声入力については、また別に記事をまとめる予定です。)
さて、キーボードを使うとなると気になるのが、姿勢の問題。
楽しければ楽しいほど集中して、姿勢が悪く、固まりやすくなってしまいます。
初期は特に、姿勢についてはあまり言及せず、よきところで声をかける、タイマーをしかける等、取り組む時間が長くならない工夫をするのがよいと思います。
(タイピングに慣れないうちに姿勢を正そうとすると、楽しくなくなったり、習得の速度が遅くなったりする可能性があるため。)
どんどん打てるようになったら今度は、できれば、正しい姿勢で取り組めるような環境を整えられるとベストです。
私自身が20代からずっとノートパソコンを使っていて、40代半ばで肘部管症候群を患っているので。(半年くらい整形外科に通って、パソコン環境も見直して、現在はだいぶ改善しています。)
身体のためには、キーボードは太ももの位置、ディスプレイは目の高さで使えるのが一番よさそうです。
まとめ
発達に特性がある子どもも使いやすい、無料のタイピング練習サイトは、こちら↓の「プレイグラム タイピング」。
トップページの「3つの学習モード」までスクロールして、「基礎練習」の「このモードをはじめてみる」のボタンを押せば、タイピング練習のページに入れます。
キーボードを打つ際の姿勢については、
- 初期 … 長時間にならない工夫すること(声をかける、タイマーをしかける等)
- どんどん打てるようになったら … 正しい姿勢で取り組める環境を整えること
が大切です。